「いい人なんだけどなぁ」と、言っている時、私はその人のことが好きじゃない。
今後付き合うこともない。
女性に対して「いい子なんだけどね」と言っている男性が、その子のことを好きだなんて聞いたことがない。
「いい人」「いい子」の後に「でも、」と続く。
「楽しくないんだよな」「タイプじゃないんだよな」と。
そう、きっと いい人と表現することでその人を振る罪悪感を減らしているだけ。
優しいのに好きになれなくて残念だな・・と思っているだけなのだ。
今まで大好きになった人を思い浮かべてほしい。
大好きな人とは、実は安心を与えてくれる人じゃない。
中々連絡を返してくれなかったり、不安になり大泣きさせられたり、
大ゲンカしたり、嫉妬が止まらなかったり、振られたのにすがった相手だったり、傷つけられたのに忘れられなかった人が浮かんでくるのではないだろうか。
人は感情を大きく揺さぶってくる人を大好きな人と表現するのかもしれない。
一目ぼれもそうだ。
その人を見た瞬間、心が大きく揺れる。
感情が揺さぶられる人に会えることは人生でなかなかない。
いくらクズでもどうしようもない人でも、なかなか出会えないからこそ、
何も特徴がなくて「いい人」と表現するしかない人が、
感情を揺さぶってくるクズに勝てるわけがないのだ。
本当は「いい人」を選ぶべきなのだと思う。
「旦那に恋愛感情はない。でも仲良し」「優しくて穏やか。今まで一番好きな人だったわけじゃないけど」
という人もいる。
「いい人」を選べる時は、どこか自分が疲れていて誰かに寄りかかりたくなった時。
やさしさを必要としている時。この人といると楽だなと気付いた時、この人にしようと思える時もある。
でも即決で選べないのはなぜなのか?
「いい人」「いい子」が与えてくれるものと、自分が欲しがっているものは違うからなのかもしれない。
私の場合で言うと、話している感覚が合う、私のことを分かってくれている、話が伝わっていると感じると、好きだ、と思う。
不思議だが、私のことを好きな人は私が欲しがっているものをくれない。
連絡してくれるし、一緒にいたがるし、何かしら物をくれるし、エスコートしてくれるし、結婚したがる。
でもほんとうに欲しいものはくれない。
私が欲しいものは「楽しい時間」「私の話をちゃんと理解してくれる人」なのだ。
私が好きだった人達は、どこか欠けていて、この人とは幸せになれないと感じながら、それでも私の欲しがるものだけは外さずにちゃんとくれるのだ。
人によって欲しいものとは「好みの顔の恋人」「プレゼントをくれる人」「全力でふざけられる人」「年収の高い彼氏」
だったり違ってくる。
あなたの好きな人もきっと、「ただのいい人」ではないはず。
変な部分があったり、欠点があったり、やさしさがズレていたりして…
でもちゃんと「自分の欲しいものをくれるひと」なのではないだろうか。
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