最初はマッチングアプリを使うことに本当は抵抗があった。
どちらかというと古い考えを持つ私にとって、アプリで会うことは、出会い系、危険、正体不明、遊び人…。と悪いイメージしかなかったから。
そんな私に友達がアプリをすすめてくれて、出会いもないので仕方なく始めてみた。すっかりと今は抵抗も偏見もなくなって出会いまくっている。
これは今でこそ平然と初対面の男性に会えるようになった私だが、初めて緊張しながらアプリで出会った男の話だ。
男は同じ歳で、広告代理店、年収800万、182センチ、写真は香取慎吾に似ているので、慎吾くんと呼ぼう。アプリでもLINEでもとても丁寧で、毎日やり取りを交わしていた。
ずっとやりとりをしていると、会いませんか?と言われたので、アプリで出会った人と会うのが初めてで不安を抱えながらも会ってみた。
場所は新宿の焼肉屋。実際来た人は香取慎吾の顔を下ぶくれにさせたような人だった。焼肉屋での話は盛り上がり、お会計は2万以上したのに全部奢ってくれた。
「このあとどこか行く?って言いたいとこだけど、初めて会ったし今日はこの辺にしとくか」と、サラッと返してくれて好印象。
「あのさ、アイドルの○○に似ているね。おれ大ファンなんだ。アプリって可愛い子も本当にいるんだね」と、褒め言葉まで頂いた。
これは、なんだかいい感じだ。さよならした後も「本当に今日は楽しかった。狙っていいかな?」などと前のめりに連絡してくる。
アプリってすごいじゃん。いい人いるじゃん。私、簡単に彼氏できるのでは?と、ちょっと期待した。
しかし、そううまくはいかなかった。
慎吾くんは私を2回目のデートに誘ってきた。
それなのに、当日ドタキャンした。
理由はこうだ。
「会いたい。。でも、あまりに飲みすぎて動けないんだ。。」
この時点で普通は無しだ。ふざけている。でも当時の私は受け入れた。そんなこともあるのかなと思った。
それで毎日やりとりを続けていると、また誘ってきた。
さすがにこれはドタキャンしないだろう。慎吾くんは今すぐにも会いたいと言っている。
が、当日になっても連絡が来なかった。
3日後、連絡が届いた。
「ごめん、携帯が車に轢かれた…ようやく回復!」
鈍感な私でもさすがに、これは嘘だなと思った。携帯だけが車に轢かれる?状況がよく分からない。
「そうなんだ、本当に?」と、聞いてみた。
「疑っていると、、??」
疑っています。
疑っていますが、もう一度信じてみることにした。というかここまでくれば半ばネタとして見守ることにした。
「ううん、信じるよ」
「ありがとう!!早速だけど、この日空いてる?連れて行きたいお店があるんだ」
「空いてるよ」
もう内心、実現されないだろうと思っている。でも、LINE上では慎吾くんは「付き合いたい」「すぐ会いたい」「早くお詫びしたい」と前のめりだ。
当日になった。
なんと連絡がこなかった。
どうした?と送ってみた。未読だ。ずっと未読。それから連絡は来なかった。やりとりを初めて出会ってから3ヶ月が経っていた。3ヶ月ラインをしてきたが3回のドタキャンで未読のまま幕を閉じた。
ちなみに、アプリを再開すると、驚いたことに
慎吾くんは私にまたいいねを押してきた!!
意味がわからない…。いや、いいね?!
まだライン未読なのに、いいね、送るか?どんな神経だ。と思って、スルーした。
向こうからしてきた誘いを全部向こうがドタキャンするというわけがわからない男でした。
これだけは本当にわからない。ラインでやたらと好意を伝えてくる意味もわからない。なんだったんだ。
これで慎吾くんの話はおしまいです。
でも出会った時は、普通のいい人だったので、私がアプリを続けていけたのは最初に会った慎吾くんがまともに見えたおかげかもしれません。
ポジティブに考えると、良い出会いでしたね。焼肉も美味しかったし!
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