いつだって慣れたものが好きだ。
新しい物には特に惹かれない。
私は変化が大嫌い。
仕事も変えたくない。
引っ越しもしたくない。
家具の配置も変えたくない。
携帯も変えたくない。
彼氏も変えたくない。
慣れたものと慣れた人に囲まれて同じ仕事をして同じ場所に住みたい。
たまに新しく会った男の人に「引っ越しが好きなんです」と言われることがある。
「転職して何社目です」とも。
私はその度にその人を選ぶのが怖くなる。
もしかしてこの人に着いていったら、私も変化のある日々を送らなければいけないのかと思うと不安なのだ。
私の心の底に変化したくない、安定していたいという気持ちが強くある。
結婚願望が強いのもこの気持ちのせいなのかもしれない。
人に飽きるという感情がなくて、同じ人をずっと愛し続けていたいのだ。
独身の醍醐味である自由、そんなものはいらないと思う。
東京の毎日巡っても巡りきれないお店を、ブランドバッグを提げてヒールを履いてきちんとメイクして初対面の男性達と食事に行くこと。
そんな日々に憧れた日もある。
でもそうしていても心から楽しめない。
自分のいる場所が定まらなくてふらふらしている日々のすべてが怖くて仕方ない。
誰かと別れた瞬間、東京の人ごみの中で一人ぼっちでいることが怖い。
慣れ親しんだ人が隣に居ればいいのに。
誰か、いつも会ってる顔でいつもの声でいつもしてるような会話を私としてほしい。
「変わらない気持ちで一緒に居られるんだとおもってた」
と元カレに言った事がある。
私達の関係は悪化していた時期で私は言いながら泣いていた。
その時に抱きしめながら言われた。
「そんなわけないよ。結婚したってないよ。
人の気持ちは変わるんだから。分かっているでしょう」
本当は私は分かっていた。
言われる前から分かっていた。同じ気持ちの明日なんてない。
ふとしたきっかけで気持ちは動いてどこかに行ってしまう。
知らないふりをしていただけで元カレに出会った瞬間から知っていた。
だから元カレと会う時にいつも今日が最後のつもりで会っていた。
安定はないし、安心もない、変化のない日々はない。
誰の隣に居ても失うかもしれないと思い続ける。
明日振られるかもしれないと。
大嫌いな「変化」に怯え続ける。
でもいつも 変わらないで と思いながら始める。
その人の隣を私の永遠に安らげる場所にしたいと心から思う。
おすすめの婚活・恋愛漫画はこちらの記事をご覧ください↓
今度は抱きしめながら「俺はずっと変わらないよ」と言ってくれる人に出会いたい。
↓こちらの本はAmazonオーディオブック Audibleの無料体験で聴くことができます。
コメント