昔の男が猫を飼ったらしい

恋愛

昔好きだった男が猫を飼ったらしい。

猫の写真が1枚送られてきた。


毛の長い猫。

あまりに可愛かったので、「動画を送って」と頼んだ。


送られてきた猫はまんまるの目で珍しい模様をしていて可愛い首輪をつけて元気に動いていた。
赤い首輪に彼からの愛情を感じてしまう。


猫に負けたと思った。
猫を撫でてみたいと思った。
昔に戻って、好きだった男の手で猫みたいに撫でられたいとも思った。

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私と別れて猫を飼っている男の自由さに嫉妬した。
当然だが、猫は私の何億倍も可愛い。私より責任は重くないし、彼に軽々と抱えられるほどの小さな柔らかな命。

私よりうるさくもないだろう。こんなかわいい生き物を好きなだけ撫でていられる、のん気な男だ。

私はあれからどれだけ大変だったと思っているんだ。小さな命を背負う余裕さえもない。毎日精一杯の生活で。

男に可愛がられている猫にも嫉妬した。
私だって愛情をかけられていたかった。
私の方が家事も生活も猫より遥かに上手にできたのに。

猫と違って少しは稼ぐのに。

なぜ、その子は拾ってこっちは捨てたの。

ダメだ、猫と競うなんて。負け戦だ。


もう会うことのない男。

もう好きではない男。

この目で見ることもない可愛い猫。

私には一生関係のない一人と一匹の生活を想像する。

愛情に満ちた幸せな生活を。

「猫を見に来なよ」とラインがきた。
付き合っている頃のような自然さだった。


もしもこの先、私が一人で困っていたら助けてくれるかもしれないと、頭の片隅に残っていた人だった。
遠くの県に住んでいて、わざわざ頻繁に連絡はしないし、元気でやっているのならわざわざ会う必要もない兄弟のような。


愛情とは別の情があった。


けれど、それは甘えだった。
だって私は猫と暮らすことが出来ないから。それを彼も知っているから。

猫、不思議な模様だな。まだ小さいからか、何もわかってないポカンとした表情って言うのかな、それが可愛い。

二人で育てられなかった愛情の塊はふわふわとしていて、彼に1人で育てられている。

足だけが真っ白で靴下をはいているみたいだ。

耳の毛は長くまるで耳飾りをしているかの様。何度も動画を再生した。

そうだった。私は、あなたが動物を可愛がる顔が何より好きだった。

だって私に見せる表情より、はるかに優しいんだもの。

その顔が見たかったから、あなたと育ててみたかった。

残念です。お互い楽しく生きましょうね。別々の場所で。

猫、私が受けれなかった愛情を受けて、元気に大きくなってね。



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