標準体型の彼氏がライザップに入会したら大変だった話

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ライザップとは皆さんご存じダイエットの味方。

「太ってもまだライザップがあるし」「いざとなればライザップがなんとかしてくれるだろう」と思っている人も多いと思う。

当時付き合っていた彼。C君としよう。C君は標準体型だった。

多少お腹にお肉はあるもののそんなのみんなある程度。

どちらかと言えば服を着こなせる細身寄りだったと言ってもいい。

「俺、ライザップ始める」

だから、え?突然なに?と驚いた。やめなよ、と止めたがC君はあっという間に入会してしまった。

ライザップのトレーナーの人にも太っていないので驚かれたらしい。

ライザップに入会してからというもの、二人のデート場所が変わった。

パンケーキやパフェを食べに行ったり、焼肉でご飯をおかわりしてはしゃいでいたのに、それがなくなった。

彼は、甘いものを当然のように食べなくなった。それどころかご飯やパンなどの炭水化物を一切断った。お酒もハイボールしか飲まなくなった。

ひき肉を使った料理もお店では食べなくなった。揚げ物も食べなくなった。フルーツさえ食べなくなっていた。

野菜とお肉とお魚。それだけを食べるようになった。

正直、その時点で相当デートがつまらなくなってきた。

そりゃその生活したら痩せるよ?太っていたら応援するよ?

でもC君の場合痩せる必要がたいしてないのだ。

外食が減り、私の家でもご飯を炊かなくなった。
サラダチキンをひたすら作り、C君のためにゆで卵をゆで、お味噌汁を作り、お魚と野菜のおかずをメインにヘルシーな食事を心掛けた。

ある時、二人でデートをしていたら私はソフトクリームが食べたくなった。この世にはクレミアという最高級のソフトクリームが存在している。

4種類の砂糖を用いているそうで甘さが上品でおいしい。ラングドシャコーンがこれまた最高で、最後の最後までおいしく食べさせてくれる。

私はクレミアを見たら必ず食べると決めている。

「アイス買って!食べたい」とC君に甘えた。クレミアは最高級ソフトクリーム、アイスにしては高い。500円もする。

優しいC君は文句を言わず買ってくれた。私は糖質制限をしているC君の前で、C君のお金でソフトクリームを食べてしまった、何も考えずに。

2ヵ月もライザップを続けるとC君は心なしか暗くなった。冷たくなった。ダイエットが悪いわけじゃないと思う。

ただ、C君は真面目な性格なのでさぼることなくストイックに減量と筋トレをしていたのでストレスが溜まってきていたのかもしれない。

焼肉を食べた後、マックで二次会をしながら話していた私達にはもう戻れない。

お家デートをしていたある日、家でC君用のサラダチキンを作りながらC君の前でチョコレートをかじっていたらC君がキレた。

「いうちゃんさ、そういうところあるよね。俺の気持ち考えたことある?」

「え?」

「無神経に甘いもの俺の前で食べるよね。俺が逆の立場だったらしないな。

ってかさ、この前もソフトクリーム食べてたよね。しかも俺の金で」

なんと、彼は主婦が言われたくない台詞ナンバー1に輝くだろう禁句のセリフ「俺の金で」

を口に出した。しかも、1ヵ月前のソフトクリーム500円でだ。

C君の名誉を守るために言わせてもらうと、C君はケチや貧乏な男では決してない。

デート代はすべて負担してくれていたし、C君はお金の余裕もあり、男らしく、低収入の私に「お金のことは気にしないでね」とまで言ってくれていた。

おそらく、ソフトクリームを糖質制限中のC君の前でおねだりしたのが原因。

私が悪い、無神経な所もあるかもしれない。

それでも声に出そうになった。「いや、私はライザップやってないし….」

そんなこと言ったら大喧嘩が勃発する。

言わずに「ごめんね。」と謝った。

ライザップをやる前のC君と甘いものを食べに行きたい。一緒に太りたい。

スリムになったC君より標準体型の穏やかなC君のが良かった。

しかしそれは途中で別れてしまったので叶わなかった。

C君は今もストイックにダイエットと筋トレを続けているんだろうか。

C君のダイエットに対する強い意志と薄くなったお腹を思い出すと

「私も正月太りしてないでジムと糖質制限でも始めるか」といつも少しだけ刺激される。

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