世の中には2種類の人がいると私は思っている。
1種類目、「自分によくしてくれる人を好きになる人」
このタイプの人達は、自分のことを好きな人の中から選ぶし、嫌われたり理不尽な思いをしたら別れるし、追いかける恋など論外という考えを持っている。
要するに軸が自分。
自分に対して良いか悪いかで判断が出来る一番幸せになれる人達だと私は思っている。
2種類目「相手の存在を好きになる人」
自分に対してどうしてくれるかなど関係ない。その人を見ていることが好きなのだ。復縁を強く願ったり、片思いをしたり雑に扱われても離れられずに不毛な恋を繰り返すのがこの人達。
私は断然後者である。が、はじめは前者である。自分に好意を示してくれる人の中から選び、相手を気に入る。
でも付き合い続けるとふと、彼が冷たくなったり 以前のように楽しくなくなり、私と別れたがり思う通りにいかなくなる事がある。
それなのに私の気持ちは変わらないままだ。
私は気が付くと最初に彼を好きになった理由を失くしている。
なぜ好きなのだろう。
最初に見ていた時「あんまり格好良くない」と思っていた顔には愛着がわき愛おしくなり、
ニキビの多い背中や頬にできたシミや何とも思っていなかったにおいまでこの人のこれじゃなきゃダメだといった唯一無二のものになっている。
たしか私が彼に惹かれたのは彼との時間が楽しかったのがきっかけだったはず。
彼が頭がいいから。私を理解してくれるから。優しいから。優秀だから。私を好きだから。
だから好きだったはず。
でももう楽しいどころか会話をする事さえなくなっているのにまだ好きだ。
この人といることで得られるメリットなど一つもなくなっている。
片思いのような恋人関係を継続しながらそれでも尚 この人と離れたくないと思っている。
この人が生きているのをもう少し見ていたい。
だから付き合い続けたい。そう思った瞬間に彼の「存在」を愛している自分に気付く。
存在を愛した瞬間、大抵のことが全て許せてしまう。
「好きになってくれる人を選んだら幸せになれる。大事にされるほうがいいに決まっている。」
そんな言葉をはっきりと理解しながら、目が合わない相手をガン見して浮かれている。
相手が私を好きなことと私が相手を好きなことは無関係だとそのたびに認識してしまう。
勝手に好き。
好かれていないからなんだというのだろう?
この人が私を好きかどうかはこの際どうでもいいよ。ただ元気に視界に居てくれ。と最後はそう祈っている。
こんなどうしようもない恋は相手が私を完全に突き放すまで続く。
結局のところ、2種類目の恋をしてしまう人達は諦めが悪くて頑固なのかもしれない。
恋愛は2人でするものだし、どちらかの気持ちが無い時点で本来そこでおしまいだ。
終わりから目をそらし、引き留め、すがりつき、強引にどうこうしようとしてもどうにかなるわけじゃない。
それなのに相手の気持ちがないことを受け入れられないのだ。
でも2種類目の恋に挑む人達は一途で勇敢な人であるとも思う。
普通なら片思いなんてものは、自己肯定感がボロボロになる行為で、長くはやってられないはずなのに。
相手にまっすぐに好きといい、敗れてもそれでも頑張れるなんてメンタルが強くないとできない。
「粘り勝ちだよ」と私に言って付き合ってくれた男の人を思い出す。
相手が降参するまで引けないなら、私と同じ頑固で諦めの悪い2種類目の人達にかける言葉は
「応援してるね」の一言しかない。
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