人を調子に乗らせる才能がある。私と付き合ったらみんなナルシストになってしまう。自己肯定感が低い人は是非私と付き合ってほしい。多分、一週間くらいで別人のように自信家になる。
こんなの世界一いらない才能だった。この才能のせいで歴代好きになった人達に雑に扱われていると言っても過言ではない。
全てを褒めすぎ、愛を伝えすぎ、なんでも許して受け入れすぎ。
こんなことをしても大切にされないのは知っている。私は安心を与えすぎているのだ。他者からの愛に安心しきった人間がどうなるか。
過去愛した人達は言っていた。
「何をしても受け入れてくれるね」「俺にご飯作れて嬉しいでしょ」「本当に俺のこと愛してるね」「絶対にいなくならないだろうね」
与えといてなんだけれど、なぜこうも愛されていることに自信を持ってしまうのか。私が他人から愛されてこんなふうに思ったことなど一度も無い。どれだけ褒められても好きと言われても何をプレゼントされても、どうせ離れていくんだろうなと思っている。一度はこんな明るい勘違いをしてみたいものだ。
二度も真剣に好きになってみれば、相手の自惚れからくる態度の急変を目の当たりにして、もうこんな愛し方はやめようと思うはずだ。
目標にするのは対等な関係であるし、少し小悪魔的な女性、離れてしまうんじゃないかと思わせる女性に憧れる。
しかし、また繰り返している。相手を変えようとも愛し方は変わらないのだ。これじゃあダメだ。私は実家のお母さんじゃなくて他人なのだから。
痛い目を見てもやめられない。自分で自分のダメなところを認識していてもやめられない。私、もしかして直せないのではなくて直さないのかもしれないと思う。
「俺は追いかける喜びを与えてあげてるんだからそっちのが得してるでしょ」ある時、こんなことを彼氏から言われてハッとした。
よく考えてみれば、アイドルとファンの関係も、ファンが貢いでいるにも関わらずファンのほうが会いたくて幸福だ。何かにのめりこむことほど幸せな事はないのかもしれない。与えているつもりが与えられていたのか。
「なんでもできるね天才だね」「生まれてきてくれてありがとう、会えて嬉しいよ」「私の宝物だからね」得るものがあるからこそ、私は今日も相手を調子に乗らせる才能を活かして、のめりこみ蔑ろにされる恋愛を好んでしてしまうのだ。
実は相手が調子に乗っていく様を見てるの可愛くて嫌いじゃない。気分屋で雑な態度の相手に一喜一憂してる自分、なんだったら好きなのでは。
本当は与える方も受け取る方も大差がなくてどちらがどちらでも一緒なのかもしれない。
おすすめの婚活・恋愛漫画はこちらの記事をご覧ください↓
↓こちらの本はAmazonオーディオブック Audibleの無料体験で聴くことができます。
コメント