追いかける恋愛ばかりしてる人は共感100%!角田光代『愛がなんだ』の名言について

本のご紹介

コロナ第二の緊急事態宣言。

自粛中、外に出れず暇なので普段読まないけど本を読もうかななんて人にも

普段から本ばっか読んでるよって人にも読んで欲しいオススメ恋愛小説「愛がなんだ (角川文庫)」に出てくる名言と絡めてご紹介します。

これは岸井ゆきのさん主演で映画化もしました(映画『愛がなんだ』)。私は映画化するずっと前からこの小説が好きで読み過ぎてボロボロになっていても、どこに引っ越しても連れて行く小説だったので、映画化でたくさんの人に知ってもらえて、どの立場かって感じなんですが私が勝手に嬉しかったです。映画を観た人にも、小説はまた違った良さや、ストーリーが違う箇所があるので是非読んでほしいです。

自分の好きな人には好きな人がいて追いかけても届かなくて、でも何食わぬ顔で尽くすしかなくて。そんなストーリーなんですが、そこにある主人公の台詞で好きなものがあります。

なんて阿呆な男なんだろう。自分がかっこいいから私に好かれているとでも思っているのだろうか。顔が好みだの性格が優しいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスが一つでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分勝手で子供じみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経細やかなふりをして、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、多分永遠にない。

角田光代『愛がなんだ』(メディアファクトリー、2003年)

私も実は 「なんで俺がそんなに好きなんだ!いい加減諦めてくれ! 」と怒られてしまったことがありました。でも、なんでというか、優しいからでもかっこいいからでもなく、まさにこの通り、欠点が好きでした。というよりは、欠点そのものも許せるくらい好きでした。愛がなんだは報われない片思いをしてる人にオススメです。

「誰でもいいから電話したいとか、誰でもいいから今酒飲みたいとか。特定の誰かに会いたいんじゃなくて、ほんと、まじ誰でもいいって、そんな気持ちで携帯のアドレス眺めてるときとかって、テルコさん、ないっすか?そういうときに、いつでも呼び出してもらえるようなところにいたいんす。別に、いつもぼくじゃなくていいんだ。もうほんと、今日はなんでかほかに誰もいねえよってときに、あっ、ナカハラがいんじゃんって、思い出してもらえるようになりたいんす」

角田光代『愛がなんだ』(メディアファクトリー、2003年)

と、主人公の親友に恋する男の台詞。

こっちのもう一つの片思いもオススメ。

余談ですが、私は最近暇と寂しさでラインの友達リストを指でなぞり、誰かに連絡できないかなと探しているのですが、全く連絡取れる人がいなくて。婚活で出会った人はほとんどブロックしてしまっているので、ただ友達のウェディングドレス、友達の子供、などの幸せアイコンを目に入れて嫉妬と焦りで心を痛めて終わります。

ではここまで読んでくださりありがとうございます。追っかけアラサーの尽くしまくりの恋愛の結末、全力の片想い経験者は共感すること間違いなしなので、是非自粛期間に読んでみてください。

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