ずっと独身でいるつもり?を読んだら自分の思っていることそのものが書いてあって抜けないとげが刺さったみたいに痛んだ。この痛みを共有したいので感想を書く。
雨宮まみさんの本は昔、彼氏と北海道旅行中に、女子をこじらせてを持っていって空き時間で読んでいたことを覚えている。
思えばあの旅行が私の人生で一番幸せな旅行で、その幸せな旅行の最中、本当なら読書に没頭する間もなく彼氏との時間に浸ったらいいはずなのに、
それでも共感が止まらなくて旅行中に読み終えてしまったほどの本だった。
なんだか久しぶりに雨宮まみさんの本が読みたくなって、今の私の方がもっと分かる気がして、読んでみた。
ずっと独身でいるつもり? タイトルから刺さる。
内容も全部「わかる・・・」の連発。
全独身はこれを読むべきだと思う。同じ気持ちでいてくれる人がいたという事はなんと心強いのだろうと思えるから。
刺さった文章を抜粋する↓
私は「結婚」をどうしてもしたい、と言うわけではなく、あくまでも「恋愛をして、その結果としての恋愛結婚」をしたいんだな、と実感しました。「結婚がしたい」なら、まだ条件で相手を探せます。でも「恋愛がしたい」場合、条件で相手は探せない。恋愛結婚を望む人の婚期が遠のく大きな理由がここにあります。「結婚」なら、まだ「こういう相手とこういう結婚がしたい」というビジョンを描くことは可能でしょう。しかし「恋愛」は「ピンときた相手なら誰でも」みたいな、よくわからない条件から始まり、しかも目指すゴールが同じ「結婚」であるとは限らないんです。
「同年代で独身の友達」が結婚することを考えると、私は少し寂しい気持ちになったのです。もちろん、最初に思うことは「おめでとう!」です。ただ、私の苦しみを自分のことのように理解してくれて、同じ辛さを分かち合えて、深夜まで一緒に飲めるような「独身」という立場の女友達と、今までと同じように付き合っていけないのだな、と思うと、やはり寂しいのです。
もう一つ強く思うのは「もう恋愛は最後にしたい」ということです。素晴らしい恋愛であればあるほど、「この人だ」と思えるほど好きな相手であればあるほど、別れたときにはもう「今ここで私の寿命、尽きてくれないかな…」と思うほど深く傷つきます。
「復活愛が結婚への近道」という言葉には、一抹の真実があるような気もしないでもないのです。というのも「セックス・アンド・ザ・シティ」で、主要メンバーの女性4人中、2人がなんと、season1の初期に交際した男性と復活愛で結婚しているのです。この事実に気づいたとき、私は「season6まで94話も引っ張って映画化までして、さまざまな男性と出会い、付き合ってきたのに、結果いいトシの女は復活愛に賭けるしかないのか…」と絶望的な気持ちになりました。
グサリと独身の心を刺す言葉ばかりではないだろうか?
独身の苦しい心情がちゃんと書かれていて共感できるからこの本が好きなのもある。
だけど、私がこの本を最も好きな理由は、この本は、雨宮まみさんの真面目さ故の苦悩と独身のつらさだけに焦点をあててぎゅっと一冊にまとめて書かれているのにも関わらず、誰にも意地悪じゃないからだ。誰も妬んでいないし、自虐もしていない。
私もいつまで独身でいるのか分からないが、優しく強く生きていこうと思わせてくれる本だった。
独身のつらい気持ちを代弁してくれているこの本はぜひ読んでほしい一冊だ。
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