1月の私とコンビニの赤ワインと美容室

恋愛

気づいたら、2月になっていた。

1月私は何をしていたんだろう。

ひたすらにブログの文章を書いて自分の気持ちを言語化し、本を読み映画を観てTwitterを眺め、ろくに人にも会わずずっと自粛していた。

緊急事態宣言中、しっかり1人でこもった自信がある。我ながら偉い。少なくとも10万円はもらってもばちは当たらない。

現在恋人のいない私。

いつも限界ギリギリで生きているが、1月のある日。
さすがに寂しくなって限界突破した日がある。

夜に家の近くのコンビニに駆け込み、赤ワインの瓶とちょっとした酒のつまみを購入した。

飲んでかき消してやる。

寂しさをかき消すために瓶に直接口を付けて飲み始める。今までやらなかった豪快な飲み方も「ま、いいか。どうせ一人だし」と思って抵抗がなくなる。

飲みながらアプリを勢いで4つもインストールした。

男の人の写真を見てすぐやめた。消そう。全部消した。

私は何をやってるんだろう。私は自分を馬鹿だなと思う。

考えなしだった。どこで人生転落したんだろう。

あの手を取ればよかった。あの手は払いのけるべきだった。

あんな言い方するんじゃなかった。距離の詰め方を間違えた。

いくつもの後悔はお酒を飲み干しても消えることなんてない。

ただ翌朝むくんだ顔の私が鏡にいるだけだ。

1月の終わり、ずっと我慢していた美容室に行った。

あたらしい美容室で初めて会う男の人が担当してくれた。

私の伸びすぎた前髪を切り終えると「前髪が短くなったからかわいいですね。顔が小さい人は顔を出したほうがいいですよ」

と言ってくれた。そんなのよくあるリップサービス。完全なお世辞だ。

なのに思いのほか嬉しくて、「あ、私、人のやさしさに飢えていた」と気付いた。

引きこもっていた間中、誰かと話したかったんだと思う。

誰かに優しくされたかった。

美容室から帰る頃には夜になっていた。緊急事態宣言中なので飲食店が閉まっているから人はほとんどいないし街は真っ暗だ。

前より短くしたので冬の風が冷たい。

元カレはロングヘアが好きだったから切れなかった。

ロングでいてほしいと言われたわけじゃなかったけど、彼の好きな私でいたかったから髪を伸ばしていた。

今はどんな自分でいてもいい。

2月の始まり。

月の始まりはいつも、心機一転、今度こそいい月になりますように、綺麗なスタートを切れますように、より良い月になりますようにと、密かに意気込んでいる。

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